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2000年9月1日号  
ホテル倒産・・・・・”その真実と舞台裏”
 
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●全ての企業には、”創業期””成熟期””停滞期”(衰退期)又は第二創業期という、一定のサイクルが有り、その時々において又各場面で、生き続ける為のクリエイティブな活動が求められている。
特にホテルのような装置産業は、イニシャルでの巨額の投資が、長期的な回収事業となり、又経年劣化に伴う再投資や運営の活性化等、舞台装置を維持する為の費用が馬鹿にならない。
生命線である、施設の老朽化と人材のマンネリ化が、経営をも圧迫し、マイナスのサイクルをより早める結果となることを、常々確認していきたいものである。

■今回は、関西の老舗名門ホテルであったホテルプラザを、節目毎のエピソードを交えてご紹介していきたい・・・・・・。

<ホテルプラザ、その創業期> 1969年〜1973年

創業期にかかせない、中心的な人物である鈴木剛氏を主に取り上げて、すすめる事とする。

▼1960年代当時、大型の総合ホテルといえば、今は無き新大阪ホテルと、昨年閉鎖した大阪国際ホテル位であった。当時、関西の財界人として又、文化人としても薫陶の深い方であった鈴木剛社長の元、サービスは東京のホテルオークラ、システムは東京ヒルトンホテルを参考に、一大プロジェクトとしてスタート。

(昭和40年代、その立地に関しては誰もが首をかしげる、マイナーな場所であったが)主だった幹部を、上記両ホテルより招聘し、”料理””サービス”共にそのクオリティーの高さと、スマートな見せ方、売り方で、3年前に開業したロイヤルホテルを上回る、圧倒的な評価を獲得・・・・・・・。
ホテルの関連ビジネスからイベント迄、全てに先駆けて創造していく風土が、満ち溢れていたように思う。

▼日本で最初に、新仏料理(三ツ星)を導入し、そのレストランの什器に、自らが素晴らしい、絵付けをされたり、常駐のプラザストリングスによる演奏や、週一回の音楽番組を生中継でTV放映等、話題性の発信には事欠かないホテルであった。
開業時(まだワインの希少な時)から5名のワインソムリエを配し、その啓蒙を図ったのも、このホテルが最初であったと記憶している。
又、社員教育に関しても熱心な方で、若手との定期的な個別面談や、松下幸之助翁を招いての講演(松下氏七人の恩人の一人)他、従業員関連施設や、社員食堂の改善等・・・・・・社員の生活、行動のレベルアップがないと、真のおもてなしの姿は生まれない等々・・・・・・・・。
特に、社員の為の年一回の夏祭りは趣向をこらし、家族やプラザOB達も、楽しみに駆けつける程の、暖かい賑わいであったと聞く。(当時の中堅幹部に優れた人材が多く、それぞれが競争して補佐していた事も見逃せない。)

参考:筆者が大事にしている本の一つに、鈴木剛著「木綿着のホテル」がある・・・・・読めば読むほど味のある、明快な随想集である。


<成熟期〜停滞期> 1970年代〜1980年代

 1970年代、関西ホテル業界の雄として君臨、社員数約580名、売上も100億円を超え、順風万帆であると共に、優秀なホテルマン人材養成所的な一面も併せ持っていた。

▼客観的に見ると、競合も増えだした1980年頃より、停滞期に突入したと思われる。創業期から成熟期にかけて築き上げられた、良い企業風土が、逆に作用したのか、結果として”経営と運営のもたれ合い”ひいては”危機感の欠如””人材のマンネリ化・自己満足化”等がジワジワと進行・・・・好調な”現象”が、”錯覚”としてとらえられず、抜本的な問題意識を遠ざけていたようである。

▼この時期、新設の他ホテルに転出された、数多くのプラザマンが、今もそれぞれの(競合)ホテルで、経営者層として又幹部として、大変活躍されている事も付け添えたい。

次号より核心にせまる(9月10日発行予定)

             ▼つづく。。。。。To be Continued・・・・・・

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